ドイツ発、製造30年以上で税金等優遇される「Hナンバー」は旧いクルマを国が支援する制度

最終更新日: 公開日:2016-01-28 | Posted in ライフ by

日々、カレントライフというカーメディアの仕事に関わらせていただいているうちに、常用ワードとなっていた「Hナンバー」。先日、カレントライフFacebookページに「Hナンバーって、何?」という旨のコメントをいただきました。そこでハッとしました。読んでくださる方が、Hナンバーをご存知だという前提で記事を書いていたことに猛省しました。

これを機に、最近カレントライフというメディアに興味を持っていただいた方にもお伝えしたい「Hナンバー」についてご紹介したいと思います。

製造から30年以上経ったクルマが掲げる「Hナンバー」とは?

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中込氏の記事にあるドイツの「Hナンバー」を背負ったクルマ達@ドイツ現地レポを要約すると…

「Hナンバー」とは、製造から30年以上経った車両で、かつ大幅な改造がなされていない車両に特別なHナンバーをつけるというドイツの制度です。「H=ヒストリーナンバー/H=Historisch」の意味で、このナンバーが付与されるとなんと、自動車税や自動車保険が優遇されるのです。モノを大切に扱っている、歴史的な工業製品価値を維持している、また古いクルマはそんなに走らない、という考え方のようです。

上記のような制度となります。

日本人よりも先に日本車の価値と魅力に「気づいてしまった」外国人

バブルの頃、輸入車や高級車はいま以上に「ステータスシンボル」だったように思います。1995年頃、アルバイトの関係で出入りしていたクルマ屋さんのスタッフから「バブル時は1カ月おきにクルマを買い替えていた人もいたよ」というような、うそのような本当の話しも耳にしました。しかし、バブル期の副産物として、世界中から貴重なクルマたちが日本にやってきました。それまでは、雑誌や映像でしか観ることのできなかったクルマたちと直接対面できる環境が現実のものとなりました。

現在は、当時日本に輸入されたクラシックカーだけでなく、新車として持ち込まれた輸入車たちも次々と日本の地を後にしています。その代表例として、空冷エンジンを搭載したポルシェ911や、フェラーリテスタロッサ系のモデルなど、80年代後半〜90年代前半に製造されたクルマたちも含まれます。


出典:http://www.wallpaperup.com/

さらに、70年代に製造されたトヨタ2000GTやハコスカ・ケンメリと呼ばれたスカイラインGT-Rだけでなく、R32〜34型のスカイラインGT-Rなどの「一昔前のクルマたち」も海外に持ち出されている現状があります。そして、たびたび申し上げていますが、いちど日本から離れたクルマを「呼び戻す(買い戻す)」ことは容易ではありません。

日本人よりも先に、海外のひとたちが日本車の魅力や歴史的価値に気づいてしまっています。その事実に多くの日本人が気づくのはもう少し後かもしれません。これも島国ゆえの、そして鎖国をしていたことへの弊害なのでしょうか。

このままでは、将来、日本版Hナンバー制度が設けられたときには手遅れ?

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この記事の筆者:江上 透

カレントライフの副編集長。輸入車関連のセールスプロモーション、ウェブサイト、紙媒体、ラジオ番組の...