クルマに興味がない我が子でも、親父の気持ちは理解していると信じたい

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7月にこんな記事を書きました。

▼「いつか」は20年経っても訪れないが「さよなら」は明日やってくる
http://current-life.com/life/long-good-bye/

以下、この記事からの抜粋です。

以前「ポルシェ・ショック」で本当に人生が変わるのかという記事で書いたことがあるのですが、筆者がポルシェに触れるきっかけとなった地元の酒屋の社長さんの体調が思わしくなく、非常に厳しい状況にあります。

先日お会いしたときは、筆者が訪ねてきてテンションが上がったからと、久しぶりに愛車であるポルシェ911カレラS(997)のエンジンを掛けていました。体力的にクルマを動かすことができないため、ガレージのなかでタイヤの変形防止のために数メートル移動したのみ。それでも満足そうでした。社長さん自身が自覚しているかは分かりませんが、(ご家族の話だと)もしかしたら、これが愛車との最後の触れ合いになるかもしれません。

…これが現実となってしまいました。

「さよなら」は明日ではなく、本当に突然やってきた

若者 クルマ離れ

「さよなら」は明日ではなく、本当に突然やってきたのです。まだ60代前半という若さでした。この記事をまとめているいまでも、まだ気持ちの整理がついていません。奇しくも、社長さんが亡くなったのは9月12日未明とのことでした。愛車のポルシェ911カレラS(997)でドライブする夢でも観ながら旅立っていったのでしょうか。筆者も、オーナーである社長さんが入院中のあいだはガレージに立ち寄り、911のエンジンを掛けて暖機運転したり、簡単な洗車などしていました。

この社長さんと知り合ってから20数年経ちますが、筆者が愛車のエンジンを掛けたのはこのときが初めてです。あまりにきれいすぎて、おいそれと触れないオーラがクルマ全体から発せられているのです。ショールームの方に「展示車よりもきれいで恐ろしくて触れない」といわしめるほど、常に美しい状態に保たれていました。まさに自他ともに認める「ミントコンディション」だったのです。

病室にポルシェのカタログと鍵を置いていたほど、愛車を溺愛していた社長さん

若者 クルマ離れ

病院へお見舞いに行くと、ベッドの傍らにポルシェのカタログが何冊も置かれていました。このカタログを見ることが何よりの気分転換になっていたようです。ご家族の方に伺ったのですが、愛車の鍵も手元に置いてあったそうです。体調が思わしくないときも、きっと自分がまた愛車のステアリング握ってドライブすることを励みに、治療に専念していたに違いありません。

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この記事の筆者:江上 透

カレントライフの副編集長。輸入車関連のセールスプロモーション、ウェブサイト、紙媒体、ラジオ番組の...