バイアスがかかった記事は、ポルシェ911オーナー予備軍の夢と希望をぶち壊す

最終更新日: 公開日:2016-07-02 | Posted in ライフ by

カレントライフ編集部と執筆陣の皆さんとのあいだで、ある記事が話題となりました。要約すると、古めのポルシェ911(おそらくは993)を購入したオーナーを例に挙げた内容で、「ポルシェを維持するには想定外のお金が掛かる」というもの。奇しくも「20年落ち、走行1万キロ台のポルシェ911は果たして「買い」なのか?」と同日に公開されたようです。

どのような取材をしたのかは分かりませんが、オーナーや輸入車販売の世界に携わる人であれば、意図的に維持費が掛かる方向に振ったとしか思えない記事であることは明白。「もしかしたら炎上商法?」と勘ぐってしまったほどです。

少なくとも、この記事を書かれた方がポルシェを所有していたり、その経験があるとしたら、公開されているような内容にはならないと断言できます。なぜなら「節約したり、カットできる項目がいくつもある」からです。つまり、オーナーが維持するうえで身についているはずの「工夫」や「知恵」がどこにも見当たりません。ただ「維持費が掛かる」と連呼しているだけ。そこまでいうなら、ポルシェどころかクルマを所有すること自体をやめたら?と問い詰めたくなるほどでした。

なかには、この記事の内容を「額面通りに受け取ってしまう方」もいるはずです。掲載されているメディアや、記事を書いている方の肩書きゆえ、至極もっともらしく聞こえきます。いわゆる「活字のマジック」です。

さらに最悪なパターンとして、この記事をオーナー予備軍の奥さんや家族、パートナーなどが読んでしまうケースです。前述の「メディアの知名度」や「活字のマジック」効果で、購入に傾きかけていた話しが白紙になるほどの破壊力を秘めています。また、すでにオーナーとなっている方でも、例えば奥さんがこの記事を読んだら「アンタのポルシェ(もちろん他のクルマでも)こんなに維持費掛かってるの!」と問い詰められてもおかしくないほどです。夫婦喧嘩でやり玉にあげられて形勢が不利になることもありそうです。いや、現実にあるでしょう。

あわせて読みたい記事

この記事が気に入ったらカレントライフに「いいね!」しよう

最新情報はFacebookページでチェック

この記事の筆者:江上 透

カレントライフの副編集長。輸入車関連のセールスプロモーション、ウェブサイト、紙媒体、ラジオ番組の...