クルマは名刺代わり。ぜひ楽しいクルマ選びをしませんか?

公開日:Posted in 車悦 by

これはもしかすると、一応自動車ライターの端くれの自分だから言えることなのかもしれませんが、クルマは名刺のようなものにもなる、というお話をしたいと思います。

よく買取店に勤めていた時は、会社からの指導で「アルファードのお客様」とかクルマでお客様を判別してはいけません、と指導されていました。それはそうですね、山田様なり佐藤様なり、皆さまお名前あるわけで、しっかりそういうのでお呼びする、対応するべきです。しかし、ともすると、佐藤様も何人もいらっしゃったりすると「(車種)のお客様」は内輪ではまかり通ってしまっていたりしたものです。

この例はともすると失礼な話なのですが、クルマには「そのクルマに乗っている」という、そのオーナーの方をキャラクタライズさせる一面はあって、私たちのような人間にとっては大切だと思うのです。

私は現在ご存知の通りマセラティ430に乗っています。マセラティ自体もそうそうたくさん走っているクルマではないですが、特にこの80年代から90年代のあたりに拡販を目指して世に送り出したコンパクトマセラティは、クルマ好きなら多くの人が知る故障の温床、アシにするのは難しいクルマだというイメージがとても強いクルマです。しかし、実態はというと、今まで乗ってきた輸入車の中で比べても故障は少ないのではと思うほど快調です。メルセデス・ベンツ300E 4MATICやシトロエンBX 16TRSもかなり故障はしにくいクルマですが、その車種の中でもメンテナンスの行き届いた個体が手に入ったこともあり、少なくとも出先で止まって困ったということは一度もありませんでした。(メルセデスの時に一度ガス欠をやらかしましたがw)それらと比べてもそん色ないくらい壊れません。今までのオーナーの方の寵愛、几帳面に日本人の見立てと仕事で仕上げるマイクロデポさんの対策・仕事も大いに奏功している結果でしょう。

イタリア車をけちょんけちょんに言う傾向がありますが、おそらく設計に関しては世界一と言ってもいいと思います。しかし、それを組み付けるおじさんたちが気まぐれ、ムラッ気があるのかもしれません。だからその調整をしてあげておけば、素晴らしくハイパフォーマンスで、しかも機械的説得力に加えて、甘美な情緒的官能を合わせて乗る者に体感させてくれる素晴らしいクルマであることを知ることになるでしょう。マセラティのヴェルディのオペラに出てくる渋いハイバリトンの歌でも聴くような、軽やかに重厚なエグゾーストノートに耳をすませば、多少前時代的な燃費水準も「クルマの神様への浄財だ」と納得できてしまうほどなのです。

と、こんなクルマですが、それは乗ってみなければわかりません。善良なる、そしてまっとうな、家族などもお持ちで責任も果たしておられる方が、我が家の愛車一台にビトルボ系マセラティを選ぶなどという行動は、そうそうとれないでしょう。そういうこともあってでしょうが、アシのように430を使っていると、とても多くの人に声をかけられます。

昔コマーシャルで「ハムの人」というのありましたね。今でもやってますでしょうか。お歳暮などでハムを送ってくれる人になろうというもので、名前以上、それこそ「ハム」フラグが立ってしまっている人のことですね。そういうので言えば「マセラティの人」になっているのかもしれません。

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この記事の筆者:中込 健太郎

大手自動車買取販売会社で、クルマの売買業務を経て、本社マーケティングチームに異動。WEB広告を担当し...