女性は運転が苦手だから・・・ではない!ドイツに女性専用駐車場が設置されている理由とは?

公開日:Posted in ドイツ現地レポ by

ドイツの立体・地下駐車場の多くには「女性専用駐車場(独:Frauenparkplatz)」エリアがあります。

「地下駐車場にはなぜ女性専用駐車スペースがあるの?」
「女性たちが男たちの自動車にダメージを加えることができないようにするためだよ」

ドイツには、こんなブラックジョークまであるほどです。

ドイツは日本よりも女性の社会進出も進んでいますし、男女平等にうるさそうな国だけに、このようなスペースがあることが意外というのが筆者の率直な印象でした。フェミニスト運動が盛んな欧州。これを見れば「女が運転下手だっていうの!?」と怒る人がいるかもしれませんが、立体駐車場の柱に2度もクルマを擦り付けているステレオタイプの筆者にとっては「ありがたや」な状態でもあります。

最近は、大半の大規模な立体・地下駐車場において女性専用エリアがあります。では、なぜドイツには女性専用駐車場が多く設置されているのでしょうか?


▲「ここから2スペースは女性専用に空けておくこと」。ときどき高速道路の休憩所でもこの看板を見かけます

大批判を受けたドイツの男性・女性専用駐車場

ドイツでは、1990年代から公共の場で女性専用の場所を確保しようという動きが始まっていました。そしてドイツの小さな町、トリスベルグでは、2012年にドイツ初の「男性・女性専用駐車場」が登場したのです。女性専用の駐車場は幅が広く設定されている一方で、壁と柱の間や斜め駐車など、バックでしか停められないようなスペースは男性専用となっているのです。

これに対して、ドイツ国内外から「性差別者の駐車場だ!」との非難が殺到します。このときは、日本のインターネット上のニュースでも様々な賛否両論が巻き起こっていました。しかし「女性専用駐車スペースの設置は、一般平等法に反するものではない!」と、政府からオフィシャルにコメントが発せられたのです。設置を提案した当時の町長も「政治的な正しさに縛られてユーモアを理解しない反応」と批判を一蹴。しかしここの駐車場は、今となっては難易度の高い場所として、腕試しを目的にやってくる観光客も増えているようなのです。

女性の安全を考えて設置されている

女性専用駐車場は必ず建物の出入口や管理人など、人目に付く明るい範囲に設置されています。出入口に近い理由には、買い物時など重い荷物を遠くまで運ばなくてもいいように、という、欧州らしいレディたちへの気遣いもあるのですが、一番の理由は「安全」です。

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この記事の筆者:NAO

福井県生まれ奈良県育ち。京都外国語大卒。ドレスデン工科大学修士課程卒。高校生からドイツに恋して在...