Hナンバーは技術者たちへの尊敬の念。ドイツのクルマづくりにも根付いている「マイスター制度」とは?

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ドイツ語の「マイスター」という言葉を耳にしたことも多いのではないでしょうか?特定の分野に長けたプロフェッショナル(親方)として、日本でも使われている単語だと思います。ドイツの「マイスター(Meister)」とは、あらゆる分野における国家資格のことであり、公的または法的に認められた資格で、最高位の職業学歴となります。


▲日本で「ドイツのマイスター資格」というと、ソーセージ製造などの肉屋が有名かもしれない

マイスター制度のしくみ

ドイツには、現在約130の職業にマイスター制度が設けられており、大きく分類すると以下のジャンルとなります。

・手工業マイスター(Handwerksmeister)
・工業マイスター(Industriemeister)
・専門マイスター(Fachmeister)
・農業マイスター(Landwirtschaftsmeister)
・家事マイスター(Hauswirtschaftsmeister)

最も職種が多いのが「手工業マイスター(Handwerksmeister)」です。以前まで、手工業で自営する人は必ずマイスター資格を取得しなければならなかったのですが、2004年の手工業法改正により、約90種あった職種のほぼ半数でマイスター免状の保有義務が解消されました。

これまでドイツでは、自営業・手工業創造の比率が低く、その原因がマイスター制度による高い市場参入規制によるものとされていました。改正後は規制が緩和され、手工業の分野で個人企業などの形での参入が増加していきました。


▲ドイツでは手工業者の代表格、パン・お菓子・ケーキ屋になるにも国家資格が必要

マイスターになるには、職業訓練校を修了したのち、1年以上の実務経験を積み、試験に合格すること。規定としては「1年以上の実務経験」となっていますが、多くの場合、まずは見習いとして就職しながら職業学校に通い、専門知識や技術を習得。見習いを卒業し、熟練工(職人)になった後も、専門学校にて3〜5年間は技術の研修を積んでからマイスター試験を受けるパターンが多く、取得するまで何年もかかる長く険しい道なのです。

自動車業界におけるマイスター制度

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この記事の筆者:NAO

福井県生まれ奈良県育ち。京都外国語大卒。ドレスデン工科大学修士課程卒。高校生からドイツに恋して在...