Hナンバーが似合う。ドイツ現地で見つけた旧いクルマたちを見て

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ドイツから、メルセデス・ベンツSクラス(W126)の画像が送られてきました。日本におけるW126といえば、ブルーブラックやミッドナイトブルーなど、濃紺系のイメージが強いだけに、ゴールド系のボディカラーは新鮮です。日本に正規輸入されなかったものも含め、W126には、さまざまなボディカラーが用意されていました。

Hナンバーが似合う1台。メルセデス・ベンツSクラス(W126)@ドイツ現地レポ

このクルマは、H(ヒストリーナンバー/H=Historisch)の意味をもつ「Hナンバー」ではありませんが、初期モデルはこのナンバーを冠する資格を有しているのです。改めて、隔世の感を禁じ得ません。カレントライフでもたびたび取りあげていますが、ドイツは古いクルマを大切にする文化があります。日本のように中古車を乗っている、というイメージではなく「こだわって乗っているのがカッコイイ」というイメージが日本より強いのです。

(編集部追記:当記事は過去配信した記事の改定版です)

今から四半世紀前、まさにバブル絶頂期。日本の路上にはW126が溢れていました。それも、最上級モデルの560SELが大多数だったように思います。

20数年前、ある輸入車のイベントと同時開催で中古車の展示即売会が開かれていました。メインはドイツ車。いまのように、メルセデス・ベンツ・コネクションでどうぞお気軽に試乗してください、という時代ではありません。どのクルマもきっちり施錠されているのが当たり前。そのなかで展示販売されていた、560SECの鍵が掛かっていなかったのです。

おそるおそる左側のドアを開け、運転席に乗り込んでみました。日本車では味わったことのないドアを閉めたときの手応え、反力の強い座面と分厚い本革のシート。これがメルセデス・ベンツなんだ!感動に浸っていたまさにそのとき、警備員のおじさんに見つかりこっぴどく叱られましたが…。あの感動は、いまもはっきりと憶えています。

あれほど街に溢れていたW126は、モデルチェンジを重ねると同時に淘汰が進み、海外へ旅立ったものや、既にスクラップとなってしまった個体もあります。反面、日本国内に残ったコンディションの良いW126は希少価値があるために、プレミア価格がつき始めています。

現代のSクラスのようにハイテク装備満載ではありませんが、この時代のモデルでしか味わえない世界があるのも、また事実です。この年代のメルセデスは、Hナンバー云々ぬきに、ドイツ本国はもちろん、日本でも大切に乗り継ぎたい1台といえます。もし、街中で見掛ける機会があったら、その佇まいを眺めてみてください。当時は大きいと思っていたW126が、意外なほどすっきりしているように映るかもしれません。

また、Hナンバーが似合うゴルフIカブリオレの画像もドイツから送られてきました。最近では、日本では、めったに見掛けることがなくなってきたゴルフI。さらにカブリオレとなると…何台くらい日本に存在するのでしょうか?

Hナンバーが似合う1台。ゴルフIカブリオレ@ドイツ現地レポ

Hナンバーが似合う1台。ゴルフIカブリオレ@ドイツ現地レポ

この個体、GTI仕様にドレスアップされたカブリオレです。ホイールは、当時のVW車のドレスアップにはお約束ともいえる”ATS社”のアルミホイール。ローダウンされ、マフラーも交換されているようです。国は違えど、クルマ好き(と勝手に断定してしまいますが、間違いなさそうです)のやることは万国共通なのでしょうか。

日本には正規輸入されていませんが、ゴルフ6(先代モデル)から、GTIにもカブリオレが設定されるようになりました(しかも、ゴルフRにまで!)現行モデルにあたる、ゴルフ7カブリオレの登場もそろそろでしょうか?

モデルによっては、外装は新しくても中身は先代モデルということもしばしばありました。しかし「メルセデスやBMWのオープンだと角が立つけれど、ゴルフなら問題ない」という、日本の世間体とあまり変わらなない風潮がドイツにもあります。そういった方のニーズにぴったり収まるのがゴルフカブリオレなのかもしれません。

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この記事の筆者:江上 透

カレントライフの副編集長。輸入車関連のセールスプロモーション、ウェブサイト、紙媒体、ラジオ番組の...