ビルの改修工事は2〜3年が当たり前?景観に厳しいドイツでの広告の使い方とは

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ビルの改修工事は2〜3年が当たり前?景観に厳しいドイツでの広告の使い方とは

こちらの写真は、ドイツのある街で撮影したものです。ビルの工事現場の防音シートの上に映画作品の広告が見えますね。防音シートもそのままではなく、そのビルの外観をハリボテにしたもの。このハリボテ付の工事現場の風景はドイツではよく目にしますし、最近はこの上にさらに大型広告を貼りだしたりなどすることも多くなりました。このようにするには、ドイツの景観保護の考え方に関係があります。今回はドイツでの広告媒体の使い方に関して少しご紹介します。

古い街並みを守るドイツの「景観保護法」
日本では京都や奈良のように古都の景観を守るため、一定以上の高さの高層建築を禁止したり、店舗の外観に派手な色を使用しないように定められていますが、ドイツにもこのような景観規制は存在します。ドイツは州によって条例などが異なるため、ドイツ全国というわけではありませんが、旧市街や重要文化財が多い街などにこの景観保護法は適用されており、特に南ドイツの街では美しい景観を保つために街ごとに屋根の色が統一されていたりします。

ビルの改修工事は2〜3年が当たり前?景観に厳しいドイツでの広告の使い方とは

そのため、建物の修復工事にしてもブルーシートだけだと街の景観を損ねてしまうために、工事前または完成予定の建物をデザインしたハリボテで隠すのが一般的。これは特に有名な文化財の修復工事の際によく使われています。日本と比べるとドイツの工事期間は長く、ビルの改修工事にしても2~3年かかるのは当たり前で、教会や博物館になるとさらに長くなってしまいます。そんな中でも街の景色に違和感を与えないようにハリボテ風にしたり広告を掲載したりと工夫しており、ドイツ人の景観への配慮にさすがと感心します。

広告への規制が厳しいドイツ
ビルの改修工事は2〜3年が当たり前?景観に厳しいドイツでの広告の使い方とは

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この記事の筆者:NAO

在独6年目のライター。Current Europe GmbH (ドイツ現地法人)所属。ドレスデン工科大学修士課程を修了し...