素うどんのような「混ざり気ゼロ」ならではの魅力。メルセデス・ベンツ300D(W124)

公開日:Posted in ドイツ現地レポ by

二十歳前後のときに、当時都内にあったカーフィルムを施工するショップでアルバイトをしていました。ちょうど、メルセデス・ベンツEクラスがW124からW210に変わったり、ボルボがT5-Rを限定発売した時期で、とにかく忙しかった記憶があります。まだプライバシーガラスも標準装備される前でした。

当時はいまほどインターネットも普及していませんでしたから、主なニューモデルの情報源はクルマ関連誌だったように思います。

前述のメルセデス・ベンツEクラスが、これまでとはまったく違うクルマになる!そんな予想イラストが雑誌に掲載されたから、でしょうか。慌ててW124(S124)を購入したというお客さんが、ウィンドウフィルムを施工して欲しいと、納車されたばかりのクルマを相次いで持ち込んできました。

モデル末期に敢えてW124(S124)の新車をオーダーするような方々ですから、愛車を大事にする度合いやこだわりはかなりのものだったと記憶しています。正規ディーラーのカタログにないような内外装色をオーダーした個体や、E320Tのフルオプション仕様など…。一時期はちょっとしたショールーム状態でした。「万一、フィルムにゴミが入っていたら承知しないぞ」そんな鋭い一瞥を残してクルマを預けていくお客さんもいました。いまは分かりませんが、当時はそこまでシビアなお客さんは少なかったので、びっくりした記憶があります。

素うどんのような混ざり気ゼロならではの魅力。メルセデス・ベンツ300D(W124)

ドイツから、メルセデス・ベンツ300D(W124)の画像が届きました。前述のウィンドウフィルム施工店で、可能な限り贅を尽くした仕様のW124(S124)ばかりを見ていた筆者にとって、「トッピングなしの絶品素うどんのような」佇まいの300Dに魅了されました。おそらく、これが本来の「ドすっぴん」の姿なのでしょう。

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この記事の筆者:江上 透

カレントライフの副編集長。輸入車関連のセールスプロモーション、ウェブサイト、紙媒体、ラジオ番組の...