本邦初公開のカット満載!ジュネーブ・モーターショーの裏ネタランキング

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モーターショーの表舞台は華やかな新型車の発表にあります。しかし、そのディテールやニュース性のない展示車両たちはなかなか紹介する機会がありません。また、ブース内の限られた場所にある展示物なども見逃してしまいがちです。そこで今回は、ジュネーブ・モーターショーのいろいろな裏ネタをランキング形式でご紹介します。

本番前にバタバタしていたブース ベスト3

筆者は今回、ヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤーの取材のため、プレスデイ前日にショー会場を訪れました。取材後に時間があったので会場内の様子を見てみると、まだまだ会場設営の真っ最中。本番前に準備万端のブースから、逆にバタバタの極みのようなところまで各社の様子はさまざま。そんな本番前のブースを混迷の度合いによりランキングしてみました。

ジュネーブモーターショー 2017

第3位:ボディカバーさえしない余裕のメーカー

小さいブースで展示車両も少ないメーカーは、プレスデイ前日の時点で本番と変わらない状態に仕上がっていました。例えばイギリスのディビッド・ブラウン・オートモーティブは、2014年に発表したスピードバック GTを展示していました。このモデルはジャガー XKRをベースにアストンマーティン DB6をイメージしたボディを纏うハンドメイドの高級スポーツカー。車両をボディカバーで覆うこともなく、積極的にクルマを見てもらおうという姿勢です。ショー前日の時点ですべてが整い、何もやることはないという余裕が感じられました。

ジュネーブモーターショー 2017

第2位:本番に向けブースをシャットアウトしてリハーサルを行うメーカー

小メーカーとは対照的に、翌日にワールドプレミアを控えた大メーカーは、本番に向けての準備に余念がありません。写真ではキャデラックの向こう側にあるブースが黒く覆われているのがわかります。これは天井からブース全体を黒い幕で覆っているもので、手前がヒュンダイ、その隣がランボルギーニとポルシェです。このようにブース全体を覆うことで外から新型車が見えないようにしながら、翌日のプレスカンファレンスのリハーサルを行っているのです。もちろん、これらのメーカーは外から様子を伺うことはできませんが、ブース全体からピリピリとした雰囲気が伝わってきます。

ジュネーブモーターショー 2017

こちらが本番の様子。上の写真と見比べてみてください。

ジュネーブモーターショー 2017

第1位:まさかの一夜漬け?驚異の追い上げを見せたマンソリー

本番に向けて入念な準備を行うメーカーがある一方で、ブース設営がまったく進んでいないメーカーもありました。なかでも高級車とスーパースポーツをベースにしたチューナーのマンソリーは、ショー前日午後5時の時点で進捗率5%程度。スタッフも皆無でした。マンソリーはいつもジュネーブで10台近い展示車両を持ち込んでいるだけに「本当に大丈夫なのか?」と心配しながら会場を後にしました。

ジュネーブモーターショー 2017

そしてこの写真がショー本番。見事なまでのリカバリーで、スキのない展示を見せていました。たぶん夜を徹しての突貫作業だったのでしょう。ちなみに写真の右側には冊子が山積みされていますが、マンソリーはいつもこのスタイルで自社のマガジンを販売しているため、毎年恒例の光景です。でも、「少なくともカウンターの後方に積んでおけばいいのに」と思うのは私だけでしょうか。

世界初公開モデルのボディカバー・コレクション ベスト3

モーターショーでワールドプレミアされるモデルは、プレスカンファレンスの本番までカバーを被っているのが普通です。そのカバーは各社によって違いがあり、アンヴェールの期待を高める効果を発揮しています。そこで今回はジュネーブで見たボディカバーをタイプ別にランキングしてみました。

ジュネーブモーターショー 2017

第3位:ルーフ CTR 2017

市販化前提のモデルの場合は、市販モデルと同じ仕上げの屋内用ボディカバーで覆われている場合があります。写真はルーフ CTR 2017で、ドアミラー部分の張り出しを考慮したつくりになっていました。ボディカバーに覆われた状態からポルシェ 911の伝統的なスタイリングが連想され、大いに期待を持たせたのはいうまでもありません。

ジュネーブモーターショー 2017

第2位:アストンマーティン・ヴァルキリー

アストンマーティンでは、ソフトな高級素材でボディ全体を包んでいました。アンヴェールした後の片付けが容易なことから、このタイプを採用するメーカーがほとんどです。難点は、シルエットからスタイリングが容易に判別できるため、何が発表されるのかだいたい想像できてしまうことでしょうか。

ジュネーブモーターショー 2017

カバー自体は無地の素っ気ないものがほとんどですが、アストンマーティンではフロント部に刺繍を施し、エンブレムと社名を表現していました。プレミアム・ブランドはこんなところにまで気を配るのかと大いに感心しました。

ジュネーブモーターショー 2017

第1位:ボルボ XC 60

前述の通り、ソフトな素材でボディを覆う場合はスタイリングが判別できるため、アンヴェール時には予定調和のような印象を受けてしまいます。その一方で、今回大胆なボディカバーを採用したのがボルボ。ワールドプレミアとなるボルボ XC 60の車両全体を扇状のカバーで覆うことにより、アンヴェール時の感動を最大限に高める演出を行っていました。
このような異様な光景はあまり例のないものでしたが、報道陣の期待感を高めるという意味では大きな効果を発揮していました。

スーパーカー・フェチ画像コレクション ベスト3

専門誌やウェブのモーターショー紹介記事にはスペースに限りがあるため、それぞれの新型車に多くの写真を掲載するのは難しい場合があります。そのため、いろいろな写真を撮影しても、使う写真は1枚か2枚程度という場合がほとんどです。ここでは、普通は使わないボツ写真のなかから、車両のディテールをフェチ気味に撮ったものをご紹介します。

ジュネーブモーターショー 2017

第3位:メルセデス・マイバッハ G 650 ランドレー

メルセデス・マイバッハ G 650 ランドレーは、その名の通りメルセデス・マイバッハ ブランド初のオフローダーで、メルセデス AMG G 65と同じV12エンジンを搭載するショーファードリブンモデルです。特別限定モデルとして登場したAMG G 63 6×6、G 500 4×4²と同様にポータル・アクスルを採用し、オフロードでの走破性を高めています。しかし、これらのモデルは、キャビンに乗り込む際に高い位置にあるステップに足をかけてよじ登る必要があり、逆に降りる際も半ばジャンプに近い着地を強いるような状態でした。特に小柄な女性にとって乗降はかなり難易度の高い作業であり、快適性とは縁遠い乗り物となっていました。

ジュネーブモーターショー 2017

そんな不満を解消するため、今回のモデルではドアの開閉に合わせて電動で展開・格納される追加ステップが装備されていました。耐荷重は120kgのため、大男が2人同時に乗り降りしなければ問題ないでしょう。これによりランプブレークオーバーアングルはやや犠牲になりますが、ユーザーにとって楽に乗降できる方がありがたいことはいうまでもないでしょう。
ちなみにこの電動式ステップは、G 500 4×4²をベースにしたブラバス 550 ADVENTURE 4×4²にも装備されていました。ダイムラーとブラバスは技術提携を行なっているので、この電動式ステップはブラバスからの提案かもしれませんね。

ジュネーブモーターショー 2017

第2位:ランボルギーニ・ウラカン ペルフォルマンテ

ウラカンの高性能版としてデビューしたウラカン ペルフォルマンテ。最高出力640ps、最大トルク600Nmを発生させる5.2L V10自然吸気エンジンと、40kgの重量削減により、0-100km/h加速2.9秒、最高速度325km/h以上のスペックを誇るモデルです。その軽量化に大きく寄与しているのが、フォージドコンポジットと呼ばれる先進複合材料の採用です。

ジュネーブモーターショー 2017

ランボルギーニが導入を推し進めるフォージドコンポジットはプレス成型が可能なため、成型に時間がかかって高価なオートクレーブ方式のドライカーボンに対して、短時間での成型が可能で加工も容易という特長があります。その模様は、オートクレーブ方式のカーボンファイバーが規則的な模様であるのに対して、フォージドコンポジットはカーボンファイバーの短繊維が木目や石目のようにも見える独特の風合い。フォージドコンポジットはすでに同社のセスト・エレメントやヴェネーノなどの特別限定モデルに採用されたり、カーボンパッケージとしてオプション設定されていますが、カタログモデルの外装に標準装備されたのは今回が初めて。カーボン模様が一般化した今日では、この模様がとても新鮮に思えます。

ジュネーブモーターショー 2017

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この記事の筆者:北沢 剛司

’70年代のいわゆる「スーパーカーブーム」の洗礼を受け、以来、クルマの世界にどっぷり浸かって大人にな...