国産旧車のリメイクはこれからに期待!海外のリバイバルカー事情から学ぶ

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海外からのリバイバルカーが増える一方、日本のメーカーは正直そこは得意分野ではありません。そもそもリバイバルカーを出すのに必要な歴史自体に欠けているので致し方ありませんが、その歴史が積み重ねられてきたこれからの時代に向け、日本のメーカーも海外のリバイバル技術を学んでほしいものです。

「カローラ生誕50周年記念特別仕様車」に見る、コレじゃない感

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2016年7月11日、カローラ生誕50周年記念特別仕様車「HYBRID G“50 Limited”」が発表されました。しかしその内容は、「初代カローラに設定されていたのと同じ色」のスポーツシートを設定し、「初代カローラと同じエンブレム」をシート背もたれやリア車名エンブレム下に配置しました、以上!

せめて、リアではなくフロントグリルに初代カローラのエンブレムを配置できなかったのか?「偉大なる普通」であるカローラ50年の歴史に、もっと敬意を払っても良かったのでは無いか?そう思ってしまうのです。現代の衝突基準や法規上の制約を考えれば、過去のデザインなんて無理!という声もあるでしょう。しかし、シートの色でお茶を濁したり、エンブレムはリヤだけ、程度で済ますならば、そもそもリリースすべきでは無かったのかもしれません。

海外リバイバルモデルの気合たるや!?

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その点、海外メーカーの名車に対する思い入れは、尋常ではありません。ボディサイズもメカニズムも何もかも違い、安全性なども最新の規制に適合させたクルマ。それなのに、「誰がどう見ても昔のあのクルマ!」なのです。しかも、それを「初代モデル」として、2代目3代目と発展させます。

日本車のリメイクのように、「途中までは似ていただろうに、何でそんな余計な事を!」と思わせてしまうような事は…フィアット500Xのように、「昔のチンクにそんなもん無かっただろ!」と言いたくなるケースも、確かにありますが。ベースがしっかりしているので、そこはご愛嬌というべきでしょう。

以下、登場するたびに驚かされる、海外リバイバルカーをご紹介します。

ポルシェ博士もビックリ?フォルクスワーゲン・ニュービートル

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フェルディナンド・ポルシェ博士渾身の名作にして超ベストセラー、フォルクスワーゲンタイプI・通称「ビートル」は、空冷フラット4エンジンをリアに搭載した後輪駆動車です。それを水冷直列4気筒、あるいはV6エンジンをフロントに横置きした、前輪駆動車「ゴルフ」をベースに再現したのは驚きました。現代的なリファインで部分部分は全く異なるとはいえ、複数の円弧を切り取って繋いだようなスタイルは、全体で見ればまさに「ビートル」そのものです。

それほど完成度の高かった「ニュービートル」のデザインは、3ドアゆえに後席への乗り降りは不自由、などゴルフの実用性を犠牲にしてまで実現しました。Aピラーの丸みが原型以上のため、違和感を感じるほどの奥行が深いダッシュボードも、一輪挿しに目が止まると、「そうそうビートルと言えばこれだよ…」と、気づきます。ラゲッジスペースもザックリとミニマム化されていますが、「ビートルというデザイン」で選ぶという人なら、この程度の不便は問題とならないでしょう。

スバルも大失敗に終わったR2やR1ではなく、360にソックリだったコンセプトカー、「エルテン」をそのまま発売していれば、数少ないリメイク成功例となれたかもしれません。なお、ニュービートルから車高を下げた2代目「ザ・ビートル」も、現代的なスポーティイメージとビートルのイメージを、巧妙にミックスしています。

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この記事の筆者:カレントライフ編集部

カレント自動車株式会社に所属する編集部メンバーが適時執筆しています。ハイクオリティーなクラシック...