日本発のラウヴェルト/RWBは、ポルシェチューニングの新たな価値観を創造する

最終更新日: 公開日:2016-01-20 | Posted in コラム by

日本発の輸入車チューナーを紹介する記事の第二弾、派手なスタイリングで世界から注目を浴びているRAUH-WELT BEGRIFF(ラウヴェルト)を、その代表である中井啓氏の独特なセンスとポルシェに対するアティチュードを、動画を交えて紹介する。

日本発の輸入車をベースとしたチューニングカーが世界から大きな注目を浴び、人気を博している。前回は、その代表的なチューナー/ショップとしてLiberty Walk(リバティーウォーク)を紹介した。今回はその第二弾として、世界に認知されつつある、Rauh-Welt Begriff(ラウヴェルト ベグリッフ)を紹介したい。

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出展:http://picssr.com/


出典:Geibunsha Japan

ド迫力に張り出したフェンダーが特徴的なこのポルシェ 911を創りだしたのは、千葉の柏に本拠地を構えるRAUH-Welt BEGRIFF(以下RWB)だ。このアグレッシブで獰猛なスタイリングをした911の人気はとどまるところを知らない。シリーズ世界累計売上が1億5000万本を売り上げる大人気レースゲーム「NEED FOR SPEED」の最新作には重要な人物としてRWBの代表である中井啓氏が登場し、彼の作品であるポルシェも登場する。この記事ではRWBの紹介とともに、この911が生まれるルーツを探っていきたいと思う。

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出展:http://shirtstuckedin.com/


出典:Bufalos TV

かつて、1990年代前半にトヨタ カローラレビン(以下、AE86)でドリフトをしていたドライバーとして有名なRWBの中井氏は、当時からマシンに対してのチューニングもドライビングスタイルも独自のセンスが光っていたという。ハイカムを組み込んだ4AGエンジンに、「オニキャン&ツライチ」といったチューニングが施されたマシンで豪快なドリフトをしていたのだ。中井氏のマシンメイキングやドライビングは、後の人たちに大きな影響を与えている。

AE86時代に「Rough World」という名前を仲間内で共有し、活動していた中井氏は1990年代半ばにポルシェの世界へ足を踏み入れた。Rough Worldはドイツ語である「RAUH-Welt」へ名前が変化していった。Roughはカタカナでもよく用いられるラフで、粗雑や無造作といった意味となるが、中井氏の表現するラフというのは自由であり、自分らしく自然体であるといった様子を意味しているのではないだろうか?

当時は低年式の911であれば安価に手に入ることができたため、その911を速くカッコ良くチューニングすることに中井氏はハマっていったという。そして自身が身を置くステージも、ドリフトからレースへ移行していくことになる。

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出展:http://www.speedhunters.com/


出典:鐵公雞 人車映画 ironster / machines & motorists

RWBのスタイルは「アイドラーズ」という草レースの中で培われていった。その結果、アイドラーズには多数のポルシェが参加している。自然吸気エンジンを搭載した930型の911でレースに参戦していた中井氏なのだが、相手は当時最新モデルのカップカーやターボ勢であったことから、非力なパワーを補うべく太いタイヤを収められるようにフェンダーを広げざるを得なかった。その結果、RWBのスタイルが生まれた経緯と言えるだろう。993型のGT2やレース仕様のRSRといったグレードには標準でリベット留めされたフェンダーが装着されているのだが、RWBのそれはさらに過激だ。中井氏の感性によって生まれたこの過激なスタイリングは、当然人によって好みは別れるのだが、刺さる人には深く突き刺さるアピアランスであることも事実だ。

現在はこの紫の「rotana」と名付けられたマットパープルの993型911も、中井氏のマシンとして活躍している。タービンはTRUST製TD07を使用し、約600馬力を発揮するターボエンジンが搭載されている。このTD07タービンは、1基で600馬力程度の出力を発揮する風量を持つタービンで、R32〜R34型スカイラインGT-Rに搭載されていたRB26や、FC/FD3S型RX-7の13Bといったエンジンに組み合わされることが多い。

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出展:http://www.speedhunters.com/

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この記事の筆者:中野 ヒロシ

カッコいいクルマが大好きです、メカニズム的な面も好きで普通のスポーツカーからチューンドカーも好き...