2ボックスハッチバックのルーツ、ルノー・キャトル

最終更新日: 公開日:2015-04-13 | Posted in コラム by

4と書いて「キャトル」。名前は知らなくても、ヨーロッパのおしゃれな風景の中にとけ込むようにして、「ルノー・キャトル」がたたずんでいる姿を記憶している人も多いのではないでしょうか。実はこのクルマ、いまは当たり前のように走っているハッチバックのルーツと言われています。どのようにして、このクルマがこの世に生まれてきたのか。そのキーワードは「農民」にありました。

農民の国の、農民のためのクルマ
フランスは、実は農民の国。おしゃれなのはパリのごく一部だけです。国連機関によれば、フランスの農業用地は全体の53%、日本は約12%程度でしかありません。そういう国で開発されるクルマは、農家をターゲットとして作られていました。

よく知られた話で、シトロエン2CVの開発ストーリーの中に、

・50キログラムのじゃがいもを載せて走れること
・カゴいっぱいの生卵を載せて荒れた農道を走っても、ひとつも割れないこと

という目標があったことが語られています。とても分かりやすい目標です。

その2CVは1950年代の農民の“アシ”となりましたが、1960年代に、その2CVに取って代わることを目的にルノーが開発したのが「4」です。「4」は、フランス語で「カトル(Quatre)」と発音します。日本では「キャトル」と呼ばれることが多いようです。従ってこのコラムもキャトルと呼びます。

2CV同様、農民がたくさん農作物を積んで走ることを目的として開発されています。その一番の例がリアのハッチバック。大きなドアで、じゃがいもやにんじん、ときにはブタやニワトリなども、どんどん手軽に放り込むことができます。この点が、通常のトランクリッドしか持たない2CVとの大きな違いであり、メリットでした。すでにお気づきの方もいると思いますが、実はこのクルマこそハッチバックの起源ともいわれています。フォルクスワーゲンゴルフなどをはじめとする現代のハッチバックは、すべてここから始まったともいえるのです。

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この記事の筆者:カレントライフ編集部

カレント自動車株式会社に所属する編集部メンバーが適時執筆しています。ハイクオリティーなクラシック...