ピニンファリーナデザインよ、もう1度。フェラーリ・テスタロッサの遺したもの

最終更新日: 公開日:2016-02-13 | Posted in コラム by

いまでこそ、V8エンジンを搭載したフェラーリが話題の中心かもしれませんが、キング・オブ・フェラーリといえば12気筒エンジンを搭載したモデルです。それは、いまも普遍なはず。V8エンジンフェラーリ、たとえば328GTSを思う存分堪能して、いよいよ念願だった12気筒モデルへ。これが現代なら、フェラーリ488GTBの次はF12へ…となるのでしょうか。

当時はそんな「順当なステップアップ」があったように思えてなりません。現代では、同じフェラーリのラインナップのなかでも選択肢がありますし、他メーカーにまで視野を広げれば、それこそありとあらゆるモデルが選べます。良くも悪くも、12気筒エンジンフェラーリの位置付けが変わりつつあるのかもしれません。

ときは1984年。華やかなるテスタロッサのデビュー

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いまから32年前の1984年10月2日。フランス・パリのシャンゼリゼ通りに面したクラブ・リドが、テスタロッサのデビューの場所となりました。この模様は、当時オンエアがはじまったばかりのカーグラフィックTVでも紹介されているので、映像をご覧になった方がいらっしゃるかもしれません。

アンベールされた瞬間から、驚きとどよめき。そして喝采。まさに注目を一身に集めた存在でした。おそらくは、このスタイリングに一目惚れした世界中のユーザー(および予備軍)が、いつか必ずこのテスタロッサを手に入れようと固く心に誓った瞬間だったはず。

このように、先代のフェラーリ512BBiの後継モデルとしてデビューしたテスタロッサは、生まれながらにしてスポットライトを浴びる宿命を背負った、華やかさとスター性を兼ね備えた存在だったといえます。

テスタロッサはスーパーカー?それとも

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フェラーリ365GT4BBから、512BB、512BBi、そしてテスタロッサといった系譜をたどるにつれて、スパルタンな路線からラグジュアリーな方向へと変貌を遂げていった12気筒エンジンを搭載するフェラーリ。それは、時代が求めた「キング・オブ・フェラーリ」への、フェラーリ側の回答だったのでしょうか…。

最新モデルにあたるフェラーリF12ベルリネッタは、革をふんだんに使った豪華な内装と、いまやテスタロッサ時代の2倍近い最高出力740馬力のパワーを併せ持つ、名実ともに「スーパーカー」です。豪華さと強大なパワーを高次元で両立させたという点において、さまざまな賛否両論があるにせよ、その血統は脈々と息づいているのです。

ラジエーターの位置が、テスタロッサのスタイリングを決定づけた

ピニンファリーナデザインよ、もう1度。フェラーリ・テスタロッサ
テスタロッサに搭載されている12気筒エンジンは、点火系や燃料系統など、6気筒のユニットを2つ組み合わせることで成立したといわれています。そして、1950年代後半に名を馳せたフェラーリ250テスタロッサのそれがそうであったように、シリンダーヘッドのカムカバーが赤くペイントされ、文字通り「テスタロッサ=赤い頭」を冠するモデルとして広く知られることとなりました。

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この記事の筆者:江上 透

カレントライフの副編集長。輸入車関連のセールスプロモーション、ウェブサイト、紙媒体、ラジオ番組の...