微妙なプロ野球選手がクルマ好きだった場合、どんなクルマを購入するべきか?

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世界的に見ればマイナースポーツである「野球」だが、ここ日本では依然として人気が高く、筆者もご多分に漏れず、地元球団である東京ヤクルトスワローズを贔屓にしている。で、スワローズがモデルだと思われる「神宮スパイダース」からプロ野球選手としてのキャリアをスタートさせた凡田夏之介を主人公とする漫画『グラゼニ』も、週刊モーニングの連載で愛読している。ちなみにこの連載のタイトル「カーゼニ」は、グラゼニの完全なパクリだ。

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プロ野球スター選手の愛車はやっぱり凄い

そして筆者は凡田夏之介の影響で、彼と同様に「プロ野球選手名鑑」を愛読書としている。試合観戦中は相手選手の年俸を名鑑で詳細にチェックし、「そんな年俸800万円の代打なんてどうせ打てっこねえんだから、思いきってド真ん中投げ込んだれ!」などと、年俸数億円クラスのスワローズ投手に声援(?)を送っている。

というか、選手名鑑を愛読・精読していると痛感せざるを得ないのが、一流選手各位の驚異的な年俸である。まぁMLBスター選手の「ウン十億円」と比べれば可愛い数字なのかもしれないが、それでも「年俸2億」とか「5億」というのかなりのものである。

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例えばスワローズの主力である山田哲人選手。その2016年シーズンにおける推定年俸は2億2000万円だ。超絶ざっくりの計算だが、40%が所得税としてお国に召し上げられ、10%が住民税として自治体に捧げられたとしても、弱冠24歳である山田選手の手取り年収は1億1000万円。……それを12で割った毎月の手取額は約917万円であり、大企業の高給エリートサラリーマンの手取り年収を、哲人青年はわずか1カ月で稼いでしまわけだ。なんとも素晴らしい話である。

で、山田哲人選手が現在どんなクルマに乗っているのかは知らないし、プライバシーに関わる話なのであえて取材しようとも思わない。しかし哲人選手が懇意にしているクルマ屋さんがどこかというのは、実はたまたま知っている。そしてそのお店の「格」から推測すると、おそらく哲人選手は「かなりの1台」に乗っているはずだ。

微妙なプロ野球選手はどんなクルマに乗ってるの?

そんな山田哲人選手に対し、「今はものすごい年俸だけど、プロスポーツ選手なんていつケガして選手生命が絶たれるかわかったもんじゃないんだから、クルマなんかに無駄遣いしないで堅実に貯めときなよ。そんで引退後の資金にしなさい。あとついでに、熊切あさ美はやめときなよ」などとアドバイスをする人間もいるのかもしれない。

しかしそれは完全に「余計なお世話」であろう。そんなことは山田選手も当然考えているはずであり、そのうえでの「かなりの1台購入」であるはずだからだ。そして、数万人か数十万人に1人レベルの才能と努力、そして天運によって巨富を得て、夜ごと数万人、数十万人の視線とカクテル光線を浴びながら身体ひとつで闘っている超絶スペシャルな人間を、わたしどものような凡庸きわまりない人間の金銭感覚や人生哲学に基いて語ったり裁いたりすること自体が、大きな間違いだからである。

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しかし同時に、プロ野球の世界は山田哲人選手のような「超絶スペシャルな人材」だけで構成されているわけでもない。けっこう微妙な人材も、そこそこの数存在しているのだ。もちろんそんな微妙な人材も、河川敷の草野球でエラーを連発している筆者と比べれば超絶スペシャルな野球人なわけだが、「超絶スペシャルだけが集まる世界」のなかでは、相対的に「微妙」になってしまうのである。

そういった微妙なプロ野球選手がもしもクルマ好きだった場合、彼はどんなクルマを購入するべきなのだろうか? それこそ完全に「余計なお世話」だが、どうせヒマなのでちょっと考えてみたい。

高額な契約金は「退職金」でもある

その微妙なプロ野球選手の名を、仮に「伊達軍三(だて・ぐんぞう)」選手とする。伊達選手は都立自動車高校 硬式野球部時代、強打の遊撃手としてチームを西東京大会決勝まで導く。決勝戦は残念ながらホリコシ学園に敗れ甲子園出場は叶わなかったが、その潜在能力が評価され、ドラフト6位で東京スワローズが指名。契約金3000万円、年俸800万円という契約で晴れて「プロ野球選手」になった。

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「年俸800万円はさておき、契約金は3000万円もある。これで現行型のメルセデス・ベンツEクラスを買おう! プロ野球選手はやっぱベンツだろ!」と叫んだ軍三だったが、契約前にスカウト氏から言われた言葉をハッと思い出した。

「いいか伊達くん。この契約金3000万円にはキミの『退職金』という意味合いもあるんだよ。だからね、キミが引退するまでこのお金には絶~~対に手を付けないことをここで約束してくれ。いいね?」

たしかにそのとおりだ……と得心した軍三はEクラス購入をやめ、ペーパードライバーのまま埼玉・戸田市の「東京ヤクルトスワローズ戸田寮」におとなしく入寮した。移動は常に電車やバス、または先輩選手が所有するクルマの助手席で行うこととし、金銭と選手力の蓄積および向上に努めた。

その甲斐あってか、伊達軍三は入団後もクビを切られることなく年俸900万、1100万円と地味に年俸を上げていった。そして3年目のシーズンが終わったとき、「……そろそろ大丈夫かな」と、野球選手としてしばらくやっていける確信を得たため、戸田球場近くの輸入車専門店「ポンドカーズ」で人生初の自家用車、中古の現行BMW1シリーズを購入した。走行2.6万km、支払総額は171万円だった。

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この記事の筆者:伊達軍曹

外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めた...