『あ~勘違い運転術』から学んだ、将棋盤的ポジショニング術とは?

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ここのところカレントライフにて「オレは今まで事故なんて起こしたことないぜ! ガハハハ!!!」というトーンの原稿を立て続けに発表しているため、「そういうこと自慢してるやつに限って近々事故る」というフラグが盛大に立ってしまい戦々恐々としていたが、おかげさまで相変わらず事故ることも貰い事故を頂戴することもなく、日々を平和に過ごしている不肖伊達である。

無事故の秘訣は、ここでさんざん申し上げている「ウンコ作戦」と「早めに家を出る作戦」が基本になっているとは思うが、それ以外に「将棋盤的ポジショニング術」もけっこう利いているはずだ。

前後左右および斜めの位置に「空いてるマス」を確保する

「将棋盤的ポジショニング術」は、わたしが運転初心者だった時代から無意識に行っていた秘術ではあるが、体系的に意識しはじめたのは2008年、ジャーナリスト・山口宗久さんの著書『あ~勘違い運転術』(講談社)を担当編集者としてお手伝いさせたいただいたときだった。

正確なコーナー名は失念してしまったが、その本のなかで著者の山口さんが(わたしが言うところの)将棋盤的ポジショニング術の概念を見事に示され、そして編集者のわたしに、その概念を説明する図版をイラストレーター氏に発注するよう指示した。その一連の流れのなかで小生は「あぁ、自分がこれまで無意識にやっていた道路上のポジショニング術ってコレだったんだな」と理解したのだった。

山口宗久さんは「将棋盤的ポジショニング術」とは少々異なるネーミングでその概念を解説されていたが、内容は要するに以下のようなものである。

「他の自動車も多数並行して走る道路上では、道路を将棋盤に見立て、それを真上から俯瞰して見るようなイメージを持つ。そして運転中は常に、突発的な何かがあってもサッと逃げ込める“マス目”を前後左右および斜めの位置に必ず確保しておく」

例えばだが片側2車線の道路を走行中、前方にいきなり何らかの大きくて固そうな落下物が現れる。そのまま直進すると「くわっ! 死ぬ! 死なないまでもクルマが壊れる!」となるわけだが、まぁ普通程度の反射神経を持ち合わせていて、かつスピードを無駄に出しすぎてさえいなければ、サッと横車線に逃げればいいだけの話だ。

しかし「将棋盤的ポジショニング術」を会得していないドライバーは得てして他車の真横を平気で走っていたりするので、「くわっ! 死ぬ! でもまぁ横の車線に逃げればいいか……って、真横にクルマいるから避けらないやんけ!」となり、くわっと死ぬわけである。死なないまでも、クルマを壊すのである。

しかし自車の前後左右および斜めにあたるマス目を常に「移動し続けるMY緊急避難帯」として確保し続けている我々会得者は違う。「後ろのマスを利用する=とりあえず急ブレーキをかける」「左右および斜めのマスを利用する=左右どちらかにステアリングを切って回避する」「前方のマスを利用する=この場合は適切ではないが、場合によっては加速することによって危険を回避する」などの選択により、涼しい顔して自在に安全に、その危険を回避できるのである。

他車の「死角」に平気で居続けるうつけドライバーたち

まぁ「将棋盤的ポジショニング術」などと大仰なネーミングでモノを言ってみたものの、賢明なるカレントライフ読者諸兄におかれてはこんなモン、ごく普通に無意識に(もしくは意識的に)日々行っていることだろう。

しかし問題は世の多数派を占めるうつけ系ドライバーである。

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この記事の筆者:伊達軍曹

外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めた...